巻頭言
 
 この度、平成19年度研究成果として、地学研究シリーズ第47号「茨城の地学教材写真集 第Y集 天体写真集U」が発刊の運びとなりました。
 お蔭様で本研究シリーズは、多くの先輩方のご努力により昭和38年(1963年)度の第1号「久慈郡大子町周辺の地質見学案内」以来今回まで47号を数え、茨城県内の身近な地学教材として広く利用されております。また、写真教材は、研究委員会の 委員を中心に本部会員が撮影したものを視覚教材としてまとめたもので、昭和59年(1984年)度の「第T集 露頭編」に始まり「第U集 動物化石編」、「第V集 鉱物編」、「第W集 植物化石編」と続き、平成16年(2004年)度に 「第X集 茨城の天文資料集・太陽系の天体編」を刊行しました。
 今回の第47号「茨城の地学教材写真集 第Y集 天体写真集U」は、前回の第X集では比較的近い天体である太陽系の天体を中心に扱ったのに対し、すばる(プレアデス星団)やオリオン大星雲などの比較的遠い天体である星団や星雲を 中心に、ホームズ彗星の大バーストなどをトピック的におり込んだ構成になっています。 撮影も近年著しく発達したデジタル技術を駆使しており、たいへんきれいな写真教材になっています。 この写真集が、多くの学校で利用され、生徒の皆さんが天体について興味関心を高めるのに少しでもお役に立つ ことができましたら幸いです。
 最後になりましたが、本刊行物に発刊にあたり、夜遅くそして厳しい寒さも厭わず熱心に天体写真の撮影にあたられた本研究委員会の先生方の御努力に対し心から敬意を表しますとともに、本研究に、校務繁多の中での出張等温かい 御理解と御協力を賜りました研究委員所属校の校長先生始め関係諸先生方、撮影等に多大な御協力をいただいた関係諸機関の皆様方に深く感謝申し上げます。
 平成20年3月

茨城県高等学校教育研究会地学部長
菅谷 政司


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